学会長あいさつ
―第26回学術集会の開催にあたってー

学会長 津島ひろ江(関西福祉大学)

学会長
津島ひろ江
(関西福祉大学
大学院看護学研究科)

日本養護教諭教育学会 第26回学術集会を兵庫県赤穂市において開催するにあたり、実行委員会を代表いたしまして皆様にご参加、ご協力のご依頼を申しあげます。

今回の開催に際しましては、地元兵庫県、赤穂市をはじめ近畿地区の皆様に多大なご協力をたまわり開催に向けて企画運営いたしております。まずはこの場をお借りして厚くお礼申しあげます。

さて、本学術集会のメインテーマは、「連携・協働して子どもの育ちを支える養護の探究」といたしました。子どもを取り巻く社会や教育の状況が大きく変化し続ける中で、いじめ、虐待、不登校、発達障がい、医療的ケア等の子どもたちが抱える課題解決に向けて、学校では一人一人の個別のニーズに対応して、チームの組織化が図られています。さらには、地域の保健・医療・福祉分野の多職種と連携・協働を推進して、ネットワークを構築することが必要になってきました。

そのなかで、学校保健のキーパーソンの立場にある養護教諭は、子どものサインにいち早く気づき、子どもの命や安全を守り、従来の健康面の指導だけでなく、生徒指導面あるいは生活指導面においても、大きな期待が寄せられています。

このような状況を背景に、課題解決のために、養護教諭は地域の行政がどのように変革しているのかを理解し、どのような多職種・多機関と連携・協働することが必要なのか、そのチームをいかにコーディネートするのかが専門能力として問われています。

学術集会第1日目(9月29日)の午前中は、理事会主催のプレコングレスがあります。次に「包括的な連携時代に養護教諭に期待されるコーディネーション能力」と題し、学会長講演をいたします。午後からの特別講演で「これからの地域医療施策の展望」と題し、厚生労働省医政局医事課 佐々木 健氏に包括的な視点からご講演をいただきます。

シンポジウムは、メインテーマと連動して、「連携・協働して子どもの育ちを支える養護の探究」を掲げ、北口和美氏・森脇裕美子氏がコーディネーターになり、現職養護教諭、学校管理職、児童福祉機関所長、学校に配置された看護師などのシンポジストからご発表をいただきます。フロアの皆様と連携・協働に関する議論によって、養護の探求ができることを期待しております。

第2日目(9月30日)の午前は一般演題の発表があります。午後には教育講演「子どもの命を守る―学校事故判例から学ぶ―」を大江橋法律事務所弁護士・石原真弓氏にご講演をいただきます。市民の皆さまも関心が高いテーマですので、公開講座(無料)といたします。2日間ともに、養護の探究ができることを念じ、皆様の御参加をお持ちいたしております。

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